kazasiki's blog

プログラミングとかVRゲームとか

『Fit Boxing 2』を1ヶ月継続したのでレビューする

あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。

2020年のマストバイ記事など色々書きたい記事もあるのですが、今日は昨年の12月の初旬に発売されたFit Boxing 2のレビューを書こうと思います。

そもそもFit Boxing (無印)について


このブログではちゃんと取り上げてませんでしたが、前作に当たるFit Boxingも買ってプレイしてました。

ゲーム自体の細かい紹介は避けますが、ゲームとしてはともかく、エクササイズとしてとても良く出来ていて楽しめました。 簡単な動きから始めて徐々に動きの種類が増えて難易度が上がっていく感じや、新しい動きを入れる前に練習や慣れるためのフェーズがきちんと用意されてるところがエクササイズとしての完成度につながっています。

自分は普段からFitbitをつけてるんですが、Fit Boxingの運動はちゃんと有酸素運動として認識されていて、心拍数などから見てもある程度の負荷の運動になっているようです。筋トレではなく有酸素運動として取り組む分には良いエクササイズだと思います。

1ヶ月程度毎日欠かさずプレイしてたんですが、エクササイズのメニューが一通り終わってしまって同じメニューの繰り返しになってからは急速に飽きが来てしまいプレイをやめてしまいました。ただ、面白いゲームだとは思ってたので続編が出たのを受けてまた買って遊んでみました。

Fit Boxing 2の変更点

もとのFit Boxingから正当に進化しているという印象です。大雑把な変更点はいかにまとまっています。

note.com

他に改善されているところで大きいのは、ステップが画面に表示されるようになったことです。このゲームは基本的には常に前後のステップでリズムを取っています。ただ、ワンツーなどコンビネーションの動きをしたあとは、リズムを合わせるために後ろ側のステップが2回になります。無印の方ではこれについて何の説明もなく、混乱のもとになってました。2ではそこについて改善がされ、常にステップが表示されることになりました。

ゲーム画面でみると以下のようになっています。


個人的に嬉しいところとしては、サイドステップなど判定に癖があるやつがデイリーモードから除外できるようになったのは大きいです。判定が上手く行かないのがストレスのもとになってたので。

また、妻と一緒にプレイすることが多いのでデイリーモードが二人でプレイできるようになったのも嬉しいです。このために2セット目のJoy-conを買いました。

新たに増えた問題

まず、BGMの選曲もしくは編曲が前作より洗練されていない印象があります。曲によって音量にばらつきがあるのと、リズムが取りづらい曲が増えました。対策として、すべての曲を一旦お気に入りに入れて、リズムが取りにくい曲はお気に入りから外すことでなんとかプレイしてます。デイリーモードの曲はデフォルトでお気に入りの曲のみから選曲されるようです。

また、2で追加されたスコアやゲージ演出によって処理が重くなったのか処理落ちが目立つようになりました。リズムに合わせて動くゲームで処理落ちは致命的なので改善してほしいと思います。PCゲームではそういったときの対処に演出のオンオフが切り替えられるのが一般的ですが、少なくともこのゲームではそういうオプションはないようです。スコアやゲージの演出は正直いらないと思っているので、表示をなくせるオプションが実装されると嬉しいですね。

続編として考えると、エクササイズメニューがほとんど追加されていないことは少しがっかりするポイントだと思います。エクササイズの内容としてはほとんど無印と同様で、無印をある程度やった人が2を買う理由は殆どないと思います。2で追加された鬼モードも、エクササイズの時間が伸びただけで特に動きの種類が増えたわけではありません。無印をやり込んでいて、今も継続してる人は2を買っても良いと思いますが、無印に飽きてしまってる人が2を買っても新鮮な体験を得ることはないでしょう。

前作からそのままになってる問題

やはり動作の判定がよくわからないポイントが多いこと。フックやアッパーは本来の動きより早いタイミングで認識されてしまうことがありますし、ウィービングなどの動きはそもそも認識されないことがちらほらあります。ただ、これはソフト側というよりはJoy-conというハードの性質上仕方ないものでしょう。ハードが変わるか、なにか画期的な方法が発明されるかするまではこのままでしょう。

あと、やはりエクササイズのメニューが一通り終わると、新しいこともなくて飽きるというのは変わってません。例えば、ランニングのような運動はタイムの短縮などが目指せますが、Fit Boxingではそういった「次の目標」のようなものがゲーム内では立てづらく、できることはただただ継続することだけです。いうてゲームなので一ヶ月もプレイできればコスパ的には十分ではあるんですが、健康のための運動として考えると継続するに足るメニューが途中から供給されなくなるというのはなんとも微妙な気持ちにはなります。

かくいう私もFit Boxing 2も買って1ヶ月近く経って、エクササイズも一通り網羅しました。そろそろ飽きてくる頃なので、記憶が新鮮なうちに記事にしました。

まとめ

Fit Boxing 2は無印の正当な続編としていろんなところが改善されています。エクササイズとしての完成度は無印と同様に高く、どちらも未プレイの人はプレイしてみる価値があります。

内容はそこまで変わってないので、無印を買っておらず興味のある方は2から買えばよいでしょう。逆に無印をやっている人は、今も継続してプレイしているわけでないなら2を買う必要はありません。動作の判定やBGMの選曲、エクササイズメニューの数に限りがあり飽きがきやすいという点についてはまだ課題が残っています。

以上。参考になれば幸いです。

世の音質は徐々に低下しているという話

以前、以下のような記事を書きました。

kazasikipg.hatenablog.com

改めて考えてみると、日常で音楽聞いてるときの音質は徐々に下がってるんじゃないかと思います。

私はスマホを使い始めたときはCDから取り込んだFLACを有線イヤホンで聞いてました。FLAC可逆圧縮コーデックなので、ほとんど音質は劣化しません。FLACという形式でピンとくる人はわかると思いますが、私はAndroidスマホを使っていました。最初はWinamp for Androidを使っていたのですが、残念ながら開発終了してしまったので、powerampに乗り換えました。

japanese.engadget.com

play.google.com

その後、Google Play Musicを使うようになって、ファイルを320kbpsのmp3にするようになりました。Google Play Musicがその形式までしか対応しないからです。これによって上限のbitrateは320kbpsになりました。FLACは事実上CD音質だったのでこの時点でだいぶ音質が劣化していることになります。ただ、クラウドにデータを全部入れて家に貯まりまくってるCDを手放したかったのと、どのデバイスからでも自由に再生できるのが魅力的でGoogle Play Musicに切り替えました。(今はGoogle Play Musicは終了してYoutube Musicになってます)

その後、有線イヤホンをやめてBluetoothイヤホンにしました。その時買ったのはMDR-EX31BNで、今もそれを使ってます。apt-Xコーデックにも対応してるので、320kbpsの音源を聴くにあたってそこまで劣化してるということもないかと思います。ただこの時点で再び音楽サービスの方を替えてFLACに乗り換えたとしても、その性能をフルに楽しむことはできなくなったわけです。

現在はGoogle Play Musicも終了する予定なのでYoutube Music(プレミアム)に移行しました。また、同時にSpotifyも使っています。PCでストリーミングする際は高音質で聞いていてyoutube musicは256kbps、spotifyは320kbps。スマホで聴くときも基本はダウンロードしてるので同様の音質です。

Google Play MusicはもとよりYoutube MusicやSpotifyが320kbpsくらいの音質に拘る(?)のはおそらく音楽サービスは動画と違っってバッファリング(ロード待ち)の時間が体験的に許容できないからだと思われます。スマホの回線を前提にすると、それ以上の容量が必要な形式だとそもそもストリーミングは難しいでしょう。また、今の御時世は猫も杓子もbluetoothイヤホンなので320kbps以上の音源を用意したところでその音質が発揮されることはほぼないと思われます。

以上の状況から、主要なサブスクリプションの音楽サービスがFLACやALACに対応することは暫くないでしょう。なので、我々が再び高音質で音楽を楽しもうと思えばCDを買うか、BandcampなどのFLACフォーマットに対応したサービスで音源を買うことになります。また、その音源を自宅のHDDに保存するのか、Dropboxなどのクラウドサービスに保管するのかを悩む必要もあります。

また、その音源の情報量をロスせずに楽しもうと思えばおそらくbluetoothでは暫く難しいでしょう。LDACというハイレゾ対応(とソニーが言っている)コーデックがありますが、正直あまり普及してるとは言えない状況です。今更有線イヤホンに戻れるのか、という問いもあります。

動画がHD→FullHD→4Kとなるように音楽もハイレゾで楽しむのが当たり前になるのかなと昔は思ってたんですが、今は全然そうなっておらず「人類はそういう選択をしたのか...」という微妙な想いがあり、つらつら思ったことを書きました。Spotifyのようなサブスクリプションサービスが色んな音楽の楽しみ方を生み出してるのも良いと思いますけどね。気に入って使ってますし。

P.S.
Amazon Music HDについては知ってはいますが、楽曲のラインナップとかがわからず手を出してません

私的 VR Game of the Year 2020 後編

以下の記事の後編です。では早速やっていきましょう。

kazasikipg.hatenablog.com

Best Puzzle Game

Cubism

動画を見ると分かるとおり、積み木のはめ込みパズル的なゲームです。内容自体はこれ以上ないほどシンプルですが、操作感もよく、BGMや効果音も良く出来てます。学習曲線もちょうどよく、徐々に難しくなっていく感じです。難しい問題はスキップできるので無理せずプレイできます。

好みが別れるほどシンプルなゲームですが、自分はこういったゲームは好きなのでかなり気に入りました。こういったシンプルなゲームでもVRでストレスなく遊ぼうとすると細かい調整や改善が必要なので、そこをしっかりやってくれてるのは好印象です。また、ステージ(問題)のクオリティも非常に高く面白い形や程よく考えさせられるものが多いです。

Best Sports Game

Stunt Kite Masters VR

見ての通り凧揚げのゲームです。操作感も基本的には現実の凧揚げに準拠してます。Steamに自分がレビューを書いてるので興味を持った方はそっちを見ていただければ。

steamcommunity.com

運動になるという意味ではBeat Saberが一番運動にはなるんですが、スポーツっぽさでいえばこのゲームが一番でした。スコアを伸ばしていくのが楽しいゲームです。そもそもこのゲームはリリースが2017年なのでいまさら感はあるんですが、今年に買ってかなり気に入って遊んでたので挙げさせてもらいました。

Best Fighting Game

Counter Fight: Samurai Edition

古き良き『俺の料理』的な料理ゲームです。プレイヤーは江戸時代(?)の飲食店の料理人で、注文に合わせて手早く作って料理を提供しましょう。遅れると食器を投げつけられてHPが減ります。HPが減ると死にます。

これも2017年のゲームなので今更感はあるんですが、買って遊んだのが今年なので挙げました。アーケードスタイルで1プレイは短く、ワープ移動などもないので酔う心配もないというまだVR酔いを最大限に警戒してた頃のゲームシステムですが、程よく複雑で良く出来てます。何よりプレイしてる人を横で見てるのが楽しいですね。

次点

以下は惜しくも(?)タイトルを逃したゲームたちです。実際はもっと沢山のゲームをプレイしましたが、その中でも特におすすめできるものを選んでます。参考になれば。

store.steampowered.com

プロペラ機を運転するゲームです。かなり酔うゲームですし、操作感もシビアですが、比較的のんびり空を飛ぶのが楽しめます。戦闘ではなく荷物運びや輪っかくぐりみたいなミッションが多いです。

store.steampowered.com

不思議の国のアリスをベースにしたパズルアドベンチャーです。ジオラマ的な見せ方で、迫力があるわけではないですが、おもしろい表現が多いゲームです。キャラクターに癖があって人間味があるのもポイント高いです。

store.steampowered.com

ボクシングゲームです。ボクシングシミュレータではなく古き良きアクションゲーム的な作りになってるのが特徴です。キャラクターデザインがカートゥーン的で面白いのも良いです。こちらのゲームについては記事にしましたので、そちらをどうぞ。

store.steampowered.com

こちらもボクシングゲームです。こちらはリアル寄りなボクシングシミュレータです。かなり疲れますが面白いです。

store.steampowered.com

R18のゲームなのでリンク先開く方はご注意ください。カートゥーン的なグラフィックのSMゲームです。VRのアダルトゲームだとVRカノジョが有名ですが、こちらはストーリーがわりとある感じですし、基本的にこちらからキャラクタに触ることも出来ません。基本的にはサマーレッスンのように頷いたり首振ったりで選択肢を選んだり、頭や手で指定された(SM的な)動作をすることで先に進む感じです。

総括

いやー今年も結構遊んだな~という感じですが、ウィッシュリストの増える速度が消化する速度より速く途方に暮れています。Beat Saberもそうですが、Counter Fightを今更遊んでるとおり、1~2年前の人気作も遊べてないやつがある感じです。一時期はクオリティの高いソフトが不足してるような印象があったVRゲームですが、2017年頃から状況が改善し今は完全に(私にとっては)供給過多な状態が続いています。嬉しい悲鳴ですね。

来年も楽しんでいきましょう。良いお年を~。

私的 VR Game of the Year 2020 前編

2020年ももうすぐ終わりですね。ついこの間The Game Awardも発表されました。私も「私的 VR Game of the Year 2020」を発表していきたいと思います。

ちなみに2019年のやつはこちらです。

kazasikipg.hatenablog.com

Best VR Game & Best Art Direction Game

Paper Beast

今年のBestはPaper Beastです。紙で出来た獣が生息する世界で、プレイヤーは謎の力で世界に干渉しながら世界を探検していきます。基本的にはパズルアドベンチャーです。プレイ時間はストーリーモードだけなら5~10時間程度。ゲーム自体はPSVRで去年から出てましたが、今年の中頃にPC版も発売されました。ついこの間nonVR版も発売されました。

獣たちにはそれぞれ独特な習性を持っていて、それをうまく使って先に進んでいくのがメインです。光に集まるものもいれば、砂を吐くものや、重いものもいます。風景や獣それ自体も美しく、獣と戯れてるだけでもとても楽しめる作品です。言葉らしい言葉は出てきませんが、抽象的ながらも物語性が強く、不思議と強く印象に残るシーンが多くあるのも特徴です。

激しい動作もないので酔う心配もなく、誰にでもおすすめできる作品です。

Best Narrative Game

A Fisherman's Tale

こちらの作品もパズルアドベンチャーです。ざっくりいうとミニチュアと現実世界がリンクしていて、ミニチュアの中に物を置くと現実世界では巨大になって現れるようなイメージです。ゲームの仕組みを言葉で説明するのは難しいのでぜひトレーラーを見てください。パズルゲームとして仕組みがそのまま見た目的なインパクトに直結してる非常にVRらしい仕組みです。Superliminal的なインパクトがあります。

パズルとしてよく出来てるのもさることながら、ストーリーやキャラクターが素晴らしく和やかな雰囲気で楽しめます。日本語に対応してないので、ストーリーを理解するためにはある程度英語が分かる必要がありますが、パズル部分自体は英語がわからなくてもなんとなく分かるようになってます。

Best Rhythm Game

Beat Saber

ゲーム自体の説明は不要だと思うので少し思い出話をします。Beat Saberはアーリーアクセス自体は2018年5月に始まっていて、当時からとても話題になってました。そしてその一年後の2019年5月に正式販売が開始してます。で、自分がこのゲームを買ったのはその更に一年後の2020年6月です。

このゲームを買うのが遅れた理由の一番は当初の収録楽曲の少なさでした。アーリーアクセス当初は10曲しかなく、とても音ゲーとして十分遊べるとは言えない状態でした。そこから徐々に増えて、2020年初旬くらいにCamelliaさんの曲が追加されて合計32曲にまで増えました。それはそれとして、自分はコロナ禍でリモートワークが始まって運動不足が気になっていたので、そろそろ頃合い(?)かなと思ってやっと2020年6月にやっと購入に至ったわけです。

ゲームは評判通りめっちゃ面白くそれについての記事も書きました。

kazasikipg.hatenablog.com

長くなってきたので後半はまた次回。

(追記) 後編を書きました

kazasikipg.hatenablog.com

Paypayを使い始めたので、PASMOと比較してみた

キャッシュレス決済ブーム?も一段落しましたが、つい最近満を持して(?)Paypayを使いはじめました。

私は普段は専らICカード決済のPASMOを使っています。これもいろいろ考えた上での選択だったのですが、最近はPaypayにだけ対応している店舗も増えてきたので思い切ってPaypayを導入しました。その2つを比較するのか?という感じもしますが、そのへんの考え方や状況の変化についてゆるゆると語ろうと思います。

なぜPASMOを使ってたのか?

そもそもPASMOを使い始めたのは、以前西武線沿いに住んでて定期を発行しようとしたら選択肢がPASMOしかなかったからです。とはいえ、PASMOによるICカード決済を日常的に使っていたかと言われるとそうでもありませんでした。そもそも数年前までは導入されている店舗がかなり限定的だったと記憶してます。

政府によるキャッシュレス決済推進のキャンペーンが始まったときに、かなりの数の店舗にICカード決済やQRコード決済が導入されました。この辺りから自分はPASMOによるICカード決済を常用するになりました。ICカード決済に対応してる店舗では必ずICカード決済を使用していると思います。

チャージを面倒だと思ったことはあんまりなくて、口座から財布に現金をおろすのと同じ感覚でICカードにチャージしてます。ちなみに、PASMOは限度額が2万円です。ちょっと少ないですが、財布に入れる金額としてはちょうど良い金額だと思います。2万円以上の買い物をする際はクレジットカードを使います。感覚的に、そういった高額(?)の買い物をする場所では間違いなくクレジットカードが使えます。なので基本的にPASMOとクレジットカードでも殆ど不便はありません。

いわゆるQRコード決済をなかなか始めなかったのは、根本的にクレジットカードや銀行口座を登録するのに不安があったというのがあります。7payの1件もありましたし、最近はドコモ口座の1件もありました。なので、何処かの端末でチャージする形式が一番安心できて良いです。ただ、そうするとPASMOと比較してメリットは殆どありません。ポイントが色々つくというのもありますが、そういったものに無闇に飛びつくような性格はしてませんし、前述したリスクはそのメリットを大きく上回るものだと認識しています。

なぜPaypayを使い始めたのか?

これもわかってたことなのですが、PASMOよりもPaypayのほうが採用している店舗が多いです。自分の周りだとパン屋、ラーメン屋などの小規模な飲食店が顕著です。ICカード決済はどうしても店舗側にICカードリーダ、常時インターネット接続を要求します。QRコード決済は最低限QRコードさえおいていれば他には(多分)なにも要りません。店舗側の事情を鑑みればQRコード決済の方が対応店舗が増えるのは自明です。

PASMOを使える機会が増えた結果として相対的に現金を使うことが面倒に感じるようになったというのもあり、PASMOとPaypayで自分の行動圏を全てカバーできるならそれに越したことはないなと。あと、調べてみたらPaypayもセブンイレブンでチャージできるということを知ったので、それなら安心して使えるというのもあります。あとはQRコード決済サービスの中では一番Paypayが対応店舗が多そうなのでPaypayしました。

PASMOとPaypayの比較、使い分け

基本的にはPASMOとPaypayを両方使っています。PASMOが使えるところではPASMOPASMOが使えずにPaypayが使えるところではPaypay。それも出来ない場合は現金です。 全部Paypayを使ったら良いのでわ?と思われるかもしれませんが、現金ほどじゃないにしてもPaypay使うの結構面倒くさいんですよね。スマホを取り出してアプリを起動して操作するのが面倒だし、そもそもアプリの起動が結構遅かったりします。PASMOはカード取り出してかざすだけなので、PASMOの方が遥かに楽です。

これは店舗側の事情の裏返しというか、QRコード決済は店舗側に設備を求めない代わりにユーザに設備(?)を求めます。アプリが入ったスマホ、インターネット接続です。なので、スマホのバッテリーが無くなったり、ギガが切れてインターネット接続が制限されていれば当然使えません。結局の所、店舗側が苦労するかユーザが苦労するかです。

そもそもとして、ICカード決済にだけ対応していてQRコード決済に対応してないという小売店もかなりあります。QRコード決済が流行り始める前にICカード決済を始めてた店舗などはわざわざ導入してないのでしょう。自動販売機などもICカード決済には対応してますが、QRコードには対応してないのがほとんどです。

個人的な雑感

正直なところ、QRコード決済が広く使われるイメージはあんまりありません。今も使ってる人あんまり見たことないですし、やはりユーザ側は面倒くさいと思います。現状QRコード決済サービスは赤字を垂れ流しながら対応店舗や利用ユーザを大きくしてる最中でしょうし、どこかでユーザの拡大の目処が立たなくたって終わるのが自然な流れだと思います。

生き残る道があるとしたら各小売店がやってるようなクーポンやポイントサービスを決済サービスに統合していく方向でしょう。QRコード決済はユーザ側にアプリを提供してる都合上、クーポンやポイントサービスを提供する基盤としても有効に機能します。特にそういった試みを独自に行う体力や基盤を持たない小売店には嬉しい機能になるでしょう。QRコード決済サービス各社は公開直後に大規模な還元キャンペーンをやっていたので、「お得になる」という点で継続的に訴求できればユーザをもっと獲得できるでしょう。自社が予算を拠出する還元キャンペーンはやるのは流石に限度がありますが、各小売店の方で行うクーポンなどのキャンペーンは継続的に行えるはずです。小売店内で採算がとれるでしょうから。

実際、つい最近Paypayはクーポンサービスを始めたようです。

about.paypay.ne.jp

スマートさや手軽さを訴求するICカード決済と、お得さを訴求するQRコード決済。どちらが天下をとるのか気になるところですね。

Youtube Music の音質が悪い件について

以前、こちらのブログでも触れましたが、Google Play MusicからYoutube Musicに移行してしばらく経ちました。

kazasikipg.hatenablog.com

とはいえ、もはや自分はSpotifyをメインに使っているので正直Youtube Musicは殆ど使っていませんでした。ただ、ついこの間、やっと自分がアップロードした曲が追加した順でソートできるようになりました。

「これで少しは使えるようになったのでわ?」と少しの期間だけ使い込んでみました。そして気づきました。ブラウザのYoutube Musicで聴くとやたら音質が悪い。

Youtube Musicの音質は悪い

以下にGoogle Play MusicYoutube Musicの音質(bitrate)をまとめます。単位はkbpsです。

Google Play Music 無料 Youtube Music 無料 Youtube Music プレミアム
ストリーミング 320 128 256
ダウンロード 320 256 256

まず、そもそもGoogle Play MusicからYoutube Musicに移行したときになんらかの圧縮をされていることになります。 また、Youtube Musicは無料アカウントだとストリーミング音質がNormalまでしか選べません。なので128kbpsに制限されます。

もっといえば、(動画サイトの)Youtubeの音声の推奨bitrateは384kbpsなので、Youtubeの音源ですら圧縮されているということになります。Youtubeにアップロードされた音源(および動画)を最もよい音質で聞こうとした場合、一番良い手段はYoutubeです。Youtube Musicではありません。

個人的にはGoogle Play Musicの320kbpsとYoutube Musicの256kbpsには大した違いは感じません。Google Play Musicで無料だったストリーミングの320kpbsが(しれっと)プレミアム機能になったのは悲しい気持ちがありますが、サーバもタダではないので仕方ないでしょう。

一応Youtube Musicの公式の見解っぽいものを見つけたのでリンクを張っておきます

support.google.com

ざっくりまとめると

  • 音質とデータ量のバランスをとる為にこのようにしている。
  • ストリーミング音質に関しては意図的に高音質を有料機能にしている。
  • 320kbps→256kbpsとbitrateを下げているが音質は同等である。
  • 256kpbsより大きなbitrateを提供する予定はない。

どうしたらよいか

Google Play MusicからYoutube Musicに移行した人を前提にすると、スマホなどでダウンロードして聴くのがメインならプレミアムを契約する必要はありません。ただ、PCなどでストリーミング再生を頻繁に行っていてかつ、音質が気になるならプレミアムに登録してみるのをオススメします。

また、Youtubeにある音源(MVとか歌ってみたとか)を聞きたい場合、Youtubeで聴くほうがYoutube Musicより音質が良いことは理解しておきましょう。無料アカウントなら尚更です。基本的にはYoutubeで聞いてもレコメンドに出る動画や自動生成のプレイリスト(Mix)の質はいいので、Youtube Musicの必要性は感じません。

もちろん音質云々の話を除いても、Youtube Music プレミアムにはある程度メリットがあります。Youtubeの音源をスマホでダウンロードできますし、広告ブロックを使わなくても広告を見ずに済みますし、(Spotifyと比較して充実しているかどうかは謎だが)好きに聞ける楽曲もそれなりに多いです。とりあえず私は1ヶ月ほどYoutube Musicを試してみています。

参考

Youtube Music の音質について

support.google.com

Google Play Musicの音質について

support.google.com

Youtubeの音質について

support.google.com

Amazon Fire HD 10からGoogle系サービスを抜いてみた

自分はAmazonAmazon Fire HD10を愛用しています。

Fire HD 10 タブレット ブラック (10インチHDディスプレイ) 32GB

Fire HD 10 タブレット ブラック (10インチHDディスプレイ) 32GB

  • 発売日: 2019/10/30
  • メディア: エレクトロニクス

スペックはそこまで高くないですが、値段も安く、なにより画面の比率がほぼ16:9なのがお気に入りです。10インチタブレットAndroidはもうほぼ選択肢がなく、iOSはやたら値段が高いしFortniteの件もあってAppStoreの雲行きも怪しいので、個人的には10インチタブレットはFire HD 10しか選択肢がありません。

ただ、こいつはこいつで結構不便なところがあって、AndroidなくせにGoogle Playが(標準では)使えません。標準では使えないだけで調べれば使うための方法が色々出てきます。例えば以下。

ygkb.jp

自分もつい最近まではGooglePlayを使って色々アプリをインストールしていました。ただ、長く使ってるのもあって処理が重くなってきたので、先日ファクトリーリセットをかけました。で、またGoogle Playを使えるようにするのめんどくさいな~ということでGoogle Playを使わずにタブレットを運用してみることにしました。

この記事はGoogle PlayがなくてもFire HD 10は結構便利に使えるよ!という体験談を書き記すものです。タイトルをみて、Google Playを抜く方法を期待してここまで読んだ方もいるかもしれませんが、それに対する私の答えは「ファクトリーリセット(初期化)をしろ」です。一番簡単で確実な方法です。

Amazonアプリストアにあるもの

まずAmazonアプリストアにあるものを確認しましょう。私が普段から使っていて、Amazonアプリストアにあったものがこちら

メジャーどころはありますが、意外にAnkidroidやkeepassDroidなどのマイナーなやつもあって助かりました。

play.google.com

逆にいえば、Amazonアプリストアにないものはこちらです。

Google系は全てありません。紛らわしいアプリは存在しますが、偽物というか、WebブラウザからGoogleサービスを使うようなものなので当てにしないでください。書籍や漫画系は何故かほぼ全滅でした。ブラウザアプリもほぼありません。Fire HD 10を使うならAmazon謹製のSilkブラウザを使うしかありません。

ApkPureを使ってアプリを入れる

とはいっても、Slikブラウザなんか使いたくないのでなんとかしてFirefoxを入れましょう。

apkpure.com

ApkPureはAndroidでは有名なサードパーティ製のアプリストアです。まぁ大体にしてGoogle Playで配られてるapkをぶっこ抜いてきて再配布してるグレーなサイトなんですが、署名の確認などで安全なapkであることは一応確認できるので安全なやつを選べば安全です。

基本的にはGoogle Playでインストールできるアプリはこちらでもインストールできます。当然、課金する必要があるアプリなどは扱いが難しいですし、Google系のサービスはGMSにも依存してるので動いたり動かなかったりするらしいです。

私はApkPureからFirefoxだけインストールしてきて使ってます。愛用している広告ブロックのuBlock originが使えるAndroidのブラウザで一番使い慣れてるのがFirefoxなので。

全てをブラウザで代用する

Googleサービスを全く使わないというのも不便です。特に10インチタブレットなんてYoutubeみるために存在してるようなものだと思います。どうするかというと、普通にブラウザから見ます。picture in picture以外の機能は普通に使えます。なんだったら、Firefoxに入れてる広告ブロックのおかけでうざい広告を見ずに動画を楽しむことができます。アプリより便利です。

Google系のサービスのGmail、GoogleMap、YoutubeYoutube Musicは普通にブラウザで見れます。個人的にはそこまで体験を損なっているようには感じませんでした。Youtube Musicだけはバックグラウンド再生ができなくなるのが少し不便です。(もともとプレミアム機能ですが)

書籍や漫画系のサービスは自分が利用してたものはWifi環境下であれば、全てWeb版でほぼ同等の体験ができました。ただ、ダウンロード機能などは使えないので外出時に使おうとすると不便かもしれません。

FeedlyRedditもほぼ遜色なく使えました。Soundcloudはそもそもスマホ版の表示がありませんでしたが、PC版の表示に切り替えれば普通に使えました。ただ、こちらもバックグラウンドでの再生はできないようです。

私達はなぜアプリをインストールしてたのか

私達は何のためににアプリをインストールしてたのでしょうか。きっと深く考えずになんとなく入れてたんだろうなと思います。そのサービスを使っていてアプリが配布されてるなら入れるのが良いだろうと。ただ、現実のサービスを考えると、通知やダウンロードやバックグラウンド再生くらいしか実は優位性がないんじゃないかなと思いました。(それだけで十分なアプリもたくさんありますが)

ただ、この話はWifi環境下であることが前提です。もし4G回線であれば、サービスのトップページのアセット(背景とかアイコンとか)を落とすだけで結構通信容量がかかるとかが気になるのかもしれません。

今回の経験を踏まえて私はスマホからもTwitterRedditWeblio辞書のアプリを消しました。Webブラウザでも体験が変わらないと思ったからです。なんだったら広告ブロックのおかげでブラウザのほうが良い体験になります。

みなさんも今一度自分のスマホタブレットに入ってるアプリを棚卸しして、ブラウザで見ればいいやつはアンインストールしてみてはいかがでしょうか。