kazasiki's blog

プログラミングとかVRゲームとか

世の音質は徐々に低下しているという話

以前、以下のような記事を書きました。

kazasikipg.hatenablog.com

改めて考えてみると、日常で音楽聞いてるときの音質は徐々に下がってるんじゃないかと思います。

私はスマホを使い始めたときはCDから取り込んだFLACを有線イヤホンで聞いてました。FLAC可逆圧縮コーデックなので、ほとんど音質は劣化しません。FLACという形式でピンとくる人はわかると思いますが、私はAndroidスマホを使っていました。最初はWinamp for Androidを使っていたのですが、残念ながら開発終了してしまったので、powerampに乗り換えました。

japanese.engadget.com

play.google.com

その後、Google Play Musicを使うようになって、ファイルを320kbpsのmp3にするようになりました。Google Play Musicがその形式までしか対応しないからです。これによって上限のbitrateは320kbpsになりました。FLACは事実上CD音質だったのでこの時点でだいぶ音質が劣化していることになります。ただ、クラウドにデータを全部入れて家に貯まりまくってるCDを手放したかったのと、どのデバイスからでも自由に再生できるのが魅力的でGoogle Play Musicに切り替えました。(今はGoogle Play Musicは終了してYoutube Musicになってます)

その後、有線イヤホンをやめてBluetoothイヤホンにしました。その時買ったのはMDR-EX31BNで、今もそれを使ってます。apt-Xコーデックにも対応してるので、320kbpsの音源を聴くにあたってそこまで劣化してるということもないかと思います。ただこの時点で再び音楽サービスの方を替えてFLACに乗り換えたとしても、その性能をフルに楽しむことはできなくなったわけです。

現在はGoogle Play Musicも終了する予定なのでYoutube Music(プレミアム)に移行しました。また、同時にSpotifyも使っています。PCでストリーミングする際は高音質で聞いていてyoutube musicは256kbps、spotifyは320kbps。スマホで聴くときも基本はダウンロードしてるので同様の音質です。

Google Play MusicはもとよりYoutube MusicやSpotifyが320kbpsくらいの音質に拘る(?)のはおそらく音楽サービスは動画と違っってバッファリング(ロード待ち)の時間が体験的に許容できないからだと思われます。スマホの回線を前提にすると、それ以上の容量が必要な形式だとそもそもストリーミングは難しいでしょう。また、今の御時世は猫も杓子もbluetoothイヤホンなので320kbps以上の音源を用意したところでその音質が発揮されることはほぼないと思われます。

以上の状況から、主要なサブスクリプションの音楽サービスがFLACやALACに対応することは暫くないでしょう。なので、我々が再び高音質で音楽を楽しもうと思えばCDを買うか、BandcampなどのFLACフォーマットに対応したサービスで音源を買うことになります。また、その音源を自宅のHDDに保存するのか、Dropboxなどのクラウドサービスに保管するのかを悩む必要もあります。

また、その音源の情報量をロスせずに楽しもうと思えばおそらくbluetoothでは暫く難しいでしょう。LDACというハイレゾ対応(とソニーが言っている)コーデックがありますが、正直あまり普及してるとは言えない状況です。今更有線イヤホンに戻れるのか、という問いもあります。

動画がHD→FullHD→4Kとなるように音楽もハイレゾで楽しむのが当たり前になるのかなと昔は思ってたんですが、今は全然そうなっておらず「人類はそういう選択をしたのか...」という微妙な想いがあり、つらつら思ったことを書きました。Spotifyのようなサブスクリプションサービスが色んな音楽の楽しみ方を生み出してるのも良いと思いますけどね。気に入って使ってますし。

P.S.
Amazon Music HDについては知ってはいますが、楽曲のラインナップとかがわからず手を出してません