kazasiki's blog

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Amazon Music HDの音質は良いし、ラインナップもそこそこ良い

最近、Amazon Music HDが3ヶ月無料キャンペーンをやっていたので試しに登録(?)しました。 音質もよくて結構便利に使ってるので簡単に紹介とレビューを書こうと思います。

簡単な紹介

www.amazon.co.jp

Amazon Music Unlimitedという音楽サブスクサービスの高音質版です。 Amazon傘下のサービスなのは名前のとおりで、Amazon Primeに入っていると料金が少し安くなるなどの特徴があります。 その他に特徴らしい特徴はないので、Youtube MusicやSpotifyとだいたい体験は一緒です。

音質について

Amazon Music HDは音質が売りです。

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公式サイトの音質についての説明画像

左に書いてある標準(SD)の320kbpsという数字についてはSpotifyYoutube Musicの最高音質とほぼ同じ水準です。Amazon MusicのSDが特別悪いというわけではありません。 なので、HDは本当に2倍以上のビットレートで音源を再生できます。基本は可逆圧縮FLACです。自分が見た限りだとAmazon Musicにあるほぼすべての音源がHDに対応してます。

ULTRA HDはいわゆるハイレゾ音源なんですが、Amazon Musicハイレゾという表記を少し嫌がっていてULTRA HDという表記を使っています。 最大24bit/192kHzとありますが、本当に24bit/192kHzな音源はまだまだ少ない印象です。逆に言うと、24bit/96kHzくらいの音源は意外に結構あります。 そのくらいの音質でもCD音質(16bit/44.1kHz)は超えてるのでULTRA HDということになってます。

Wifi環境で動かしてる分にはULTRA HDであってもバッファリング待ちをすることは殆どありませんでした。4G回線で使うのは流石に厳しいと思いますので、事前にダウンロードなどをしましょう。

ULTRA HDに対応する音源があるかはジャンルによるので難しいですが、予め知る方法もなくはないのでそれはまた後で触れます。

ULTRA HD表記について

ULTRA HDという表記は多分Amazon Musicだけが使ってるものです。普通にハイレゾと言わないのには理由があります。以下の記事に簡単に触れてあります。

www.itmedia.co.jp

「消費者に調査を行ったところ、『ハイファイ(Hi-Fi)やハイレゾという単語がどういう意味なのか分からない』という答えが返ってきた」とブーム副社長は話す。
「では“HD”という単語なら理解できるかと聞くと、『HDならビデオの画質として知っている』。“ULTRA HD”についても『HDよりもいいものだ』と伝わった」(ブーム副社長)

そもそもハイレゾはCDより高い音質を表す言葉で、じゃあ具体的にどのフォーマットなのかという定義は実はあやふやです。

Amazon Music HDの最高音質である24bit/192kHzというのが多分一番ハイレゾの音源のイメージが定着してるフォーマットなんですが、実際は24bit/192kHzより低いけどCDより上というフォーマットで配信されている音源も結構あります。24bit/96kHzくらいの音源は実際多いです。

Amazonは面倒くさいからそのへん全部ULTRA HDにしようぜ、という割り切りをしてるのだと思います。

ラインナップについて

少なくともHD対応音源のラインナップについては他のサービスと比較して全く遜色ないです。 ULTRA HDについてはかなり偏りがあるのですが、自分が聞いてる界隈(?)の曲がULTRA HDに対応してるかをAmazon Music HDに加入せずに知る方法があります。

別のハイレゾ音源配信サイトをチェックする方法です。有名どころはmoraとe-onkyo musicとOTOTOYです。

mora.jp

www.e-onkyo.com

ototoy.jp

基本的にはこの辺のサイトで配信されてる楽曲はAmazon Music HDでも見つかります。わざわざどこかのサービスだけに絞って音源を販売してるアーティストは少ないのでしょう。

このあたりを使って、自分が好きなアーティストなどがそもそもハイレゾ音源を配信してるかを調べてからAmazon Music HDに加入すれば、音源が全然ULTRA HDに対応してなくてがっかりすることもないでしょう。

デメリット

メリットは音質が良いことでシンプルでわかりやすいのですが、逆にデメリットも色々あります。主にSpotifyとの比較です。

1つは自動生成のMixが充実してないこと。SpotifyYoutube Musicに比べるとかなり少ないです。というか、週イチ更新のDiscovery Mixだけでそれ以外はありません。

Daily Mixがないのは辛いという人もいると思いますが、Spotifyが流行るまではもともとなかったものなのでなくてもなんとかなるとは思います。

2つ目はシンプルに価格が高いことですね。Prime会員でも1780円/月で、年契約だと17800円/年です。Spotifyが980円/月か9800円/年なのを考えると1.8倍くらいします。音質にどれだけ金を払えるかという話ですね。

3つ目は音源の情報量的に有線のイヤホンやヘッドホンを使うことになることです。Amazon Musicの問題じゃないのでは?という気もしますが、現状の技術では通常のBluetoothで飛ぶのはせいぜい320kbpsで、SONYが開発したLDACという方式でも990kbpsが理論値です。一般的なBluetoothのイヤホンなどで聴くならAmazon Music HDでもSpotifyでも大差ないでしょう。

逆に言えば、Bluetoothのイヤホンなどを使ってる人はAmazon Music HDのメリットをほとんど享受できなくなります。そのあたりまでよく考えた上で登録したほうがよいでしょう。自分は家では有線のイヤホンで音楽を聞くようにしました。

また、ご自分の持っているスマホや各種再生機器がハイレゾに対応してるかはちゃんと確認したほうが良いでしょう。PCはノイズ云々は別としてフォーマットとしてはほとんど対応してると思います。Androidスマホは物によるので調べたほうが良いでしょう。iPhoneの事情はよくわかりません。

まとめ

ということで、Amazon Music HDのレビューでした。単純に音質が良いというだけのメリットにどれだけお金を払えるかみたいな話ですが、個人的には結構気に入ったので無料期間が終わっても使い続けるつもりです。

ちなみに、国内でハイレゾ音源をサブスクサービスで聞こうとするとmora qualitasという選択肢もあります。というか、この2つしか選択時がないです。

mora-qualitas.com

今の所mora qualitasを試してみるつもりはないですが、機会があったらこっちも触ってみたいですね。

以上です。