kazasiki's blog

プログラミングとかVRゲームとか

オンラインライブの画質はあんまり良くないという話

この間、Vtuber 周防パトラ(敬称略)のライブを生配信で見ました。

ライブ自体は凄いクオリティだったし、めちゃくちゃ楽しかったんですが、少し気になったのはぶっちゃけ画質が悪いなぁということです。

今のインターネット通信事情を考えると仕方なく、運営もSPWN(配信プラットフォーム)も全く悪くないのですが、お金を払って見ているコンテンツの画質が悪いと地味にがっかりするなぁという感想を持ったのも事実です。

で、ちょっと今の配信プラットフォーム周りの画質周りの情報を軽く調べてみました。

主要配信プラットフォームのbitrate

主要そうな配信プラットフォームのbitrateの情報は以下です。おそらく最も一般的な1080p 30fps SDRのものです。参考までにYoutubeのuploadのbitrateも載せました。生配信ではなくアップロード動画の情報なので一番bitrateが高いのは当然です。

プラットフォーム bitrate ソース
SPWN 5.5Mbps こちら
Youtube Live 3.0~6.0Mbps こちら
Twitch 4.5Mbps こちら
Youtube (Upload) 8Mbps こちら

大体そんなもんだよなぁという感じです。各サービスの比較以前にこれくらいが今のインターネット環境の限界だと思われます。個人ではもっと高いbitrateを安定して受信できる方もいるかも知れませんが、逆に言えば、これ以上bitrateを上げればスムーズに受信できなくなる人が少なくないのは想像に難くありません。

実際の画質のほどは冒頭に貼ったツイートのリンクからYoutubeの動画を見ていただければわかると思いますが、自分は そこそこ綺麗だけどエンコードノイズもわりと目立つなぁ という印象でした。

Youtubeのアップロード動画でも8Mbps程度になっているのは、生配信でないとはいえ、ストリーミング待ちの時間があるとユーザ体験が損なわれるという判断だと思われます。

ユーザにできること

今のところ、この問題(?)に対してユーザ側ができることは発売されるであろうBlu-rayディスクを買うことだけです。Blu-rayディスクであればインターネットの速度は気にしなくて良いです。Blu-rayディスクにも容量の限界はありますが、概ね主要な配信プラットフォームよりもきれいな映像を見れるでしょう。

運営や配信プラットフォームに出来そうなこと

運営や配信プラットフォーム側はもうちょっと色々できると思います。

通信環境は人によって様々なので、もっと高いbitrateで配信するオプションを付けるなどの工夫は可能でしょう。ただ、プラットフォーム側のインフラが耐えられるか、ユーザ側が適切にオプションを選択してくれるかなどの懸念はもちろんあります。ただ、実際Youtube Liveには1080p60fpsのオプションがあったりしますし、十分検討の余地はあると思います。個人的には1080p30fpsのままもっと高いbitrateでの配信オプションを検討して欲しいです。

また、生配信の終了後であれば、高画質な映像をダウンロードできるようにすることは可能だと思います。というか、Blu-rayディスクを出せるのであれば、少なくとも運営側は高画質な映像を保存しているということなので、Blu-rayディスクではなくダウンロード可能な形式でそれを販売することも可能なはずです。

ただ 高画質映像を求めるようなファンには単価の高いBlu-rayディスクを買ってほしい というビジネス上の思惑もあると思うのでなかなか難しいと思います。さらにいうと、現状ダウンロード可能な配信プラットフォームでもそこまで高いbitrateでの配信をサポートしておらず、高画質で見たい人にはBlu-rayディスクを買わせようという風潮はオンラインライブにかかわらず、映画やドラマでもそうなっています。

まとめ

まとめると、Blu-rayディスクやアップロード動画に比べると、生配信であるオンラインライブの画質は良くないです。もっと高画質で見たいという人はBlu-rayディスクを買いましょう。

(冒頭であげたライブのBlu−rayディスクの予約が昨日で終わってた。。。間に合わなかった。僕は予約しました。)