ついにApple製VRデバイス「Apple Vision Pro」が発表されました。
詳細な内容は公式サイトを見ていただくとして、この記事では私の個人的な所感を述べたいと思います。Twitterでも十分かと思ったんですが、意外に長い文章になったのでブログにしました。
一体型VRデバイス
まず、特徴として一つ挙げられるのは所謂Meta Questのような一体型のVRデバイスだということです。Apple製品が好きな人は既にiPhone・iPad・MacBookのどれかを持っているので、外付けのデバイスとして作られてるXREAL Airのようなデバイスとして設計することも出来たはずですが、Appleは一体型のVRデバイスを選択しました。これはなかなか大きな決断だと思っていて、トレイラーを見た印象としてはMacBookやiPadを置き換えるデバイスとしてApple Vision Proを推していくつもりなのが伺えます。
作業環境としてのVR
現状のVRデバイスの用途はゲーム・映像鑑賞・VRChatなどのVRSNSくらいを想定してプロモーションをしている印象がありますが、Appleは日常的な作業環境としてのVRを推していくようです。既存のデバイスならMeta Quest 2 + Immersed + MacBook くらいで実現できる環境を一個のデバイスで実現できるよ、という感じですね。
Meta Quest Proもわりと近いイメージでプロモーションしていて、Apple Vision Proが続いた形だと見ています。ただ、やはりMac OSやiOSを作ってるAppleのほうが統合的な環境を作るのは一枚上手な印象をトレイラーからは感じました。
M2チップとR1チップ(詳細不明)が乗っているということは、MacBookやiPadで提供されてるアプリは概ね互換性があるでしょうし、そういう意味でもAppleは上手くやってます。
後回しにされた没入感や立体映像
トレイラーを見ていて気になったのは、いわゆる立体視や没入感みたいなを推してるシーンがほぼありませんでした。見てたのは徹頭徹尾平面的な画面で、立体感があったのは瞑想のシーンくらいです。
MacBookやiPadを置き換える便利なデバイスくらいのノリで出すなら確かに没入感は不要で、空中に大きい画面がだせて便利です!くらいのノリで売り出すのが良いと判断したんでしょう。ゲームの話もVRSNSの話もほぼありませんでした。今のVR界隈の状況を見ると、これも大きい決断だと思います。
細かなあれこれ
コントローラもなくハンドジェスチャーでなんでも操作できる感じで紹介されてましたけど、本当にそんなに快適に動かせるのか?みたいな感じはわりとあります。
仕事するにしてもネットサーフィンするにしてもキーボード的な文字入力が必要になるはずだが、その辺りは触れられず。空中にキーボードを表示するんでしょうか?
50万円弱という強気な価格設定ですが、M2+R1チップが乗っているので、MacBook + 高級ヘッドセットを買うと考えれば許容できなくもない。Appleの製品は基本的に相場の30~50%は高いですし。。。
来年の発売ということでまだまだ時間はあるので、細かい情報はおいおい出てくるでしょう。今の時点での感想はこんなところです。それでは、また。