kazasiki's blog

プログラミングとかVRゲームとか

カラーボール投げ入れVRパズル 『Rainbow Reactor』レビュー

最近はRainbow Reactorというゲームにはまってます。

www.youtube.com

基本的な遊び方の説明はSteamのレビューに書きました

steamcommunity.com

ルール説明部分を引用すると以下。

斬新なVR落ち物(?)パズルゲーム。既存のゲームだとパズルボブルが一番近い。

左右のレールから交互に色玉が転がってくるので、それを掴んで正面に見える盤面に投げ入れる。色玉は全部で6色。2つの色を混ぜて、別の色の玉を作ることもできる。同色を3個以上隣接させると消える。

色玉を床や盤外に落とすと1ミス。合計で5回ミスするとゲームオーバー。盤面には最初から何個か色玉がある。時間経過で追加の玉も盤面の奥側から流れてくる。盤を溢れさせないようコンスタントに色玉を消し続け、色玉を所定の回数だけ消せばクリア。

レベルは全部で9個。レベルが上がると、盤面に穴が空いてたり、上側から降ってくる色玉のペースが上がる。

こちらではシステム周りの感想や考察などを書いていきます。

まず、パズルゲームとしてはかなり硬派なデザインです。一気に玉を消せるボム的な概念もなければ、連鎖なども起こりません。スコアアタックなどをすれば別ですが、多くの玉を同時に消しても特にご褒美は有りません。ひたすらコンスタントに消し続けることになります。個人的には、最近のスリーマッチ系のパズルは爽快感重視でプレイヤーを甘やかす傾向があると思ってたので、この硬派さはなかなか意外でした。

盤面の奥の方から常にお邪魔の玉が来るので、奥の方から埋まってしまいがちです。ただ、追加のお邪魔が来たときに奥のほうが埋まってると玉が枠に入れずそのまま脇に落ちてしまいます。なので、奥の方から優先して玉を消すことになります。とはいえ、当然遠い場所のほうがコントロールをつけるのが難しいかつ、ちょっとでも行き過ぎれば奥側に玉が落ちてしまうので、そのあたりがこのゲームのトレードオフというか難しい部分になります。このあたりの設計もよく出来ています。

個人的に微妙だと思ったのは、手元に来る玉の色に明らかに偏りがあることです。恐らく6色のうち4色が出やすいようになっていて、時間経過で出やすい色が変わるように設計されています。レベルによっても異なるようです。そういうふうにしないと「色を混ぜる」という操作をする意味がほとんど無くなりますし、難易度を上げるという意味では悪くない設計だとは思います。ですが、ステージの後半まできて急に手元に来る玉の色が偏り始めてつらい状態になるというのは良い体験では有りません。また、一般的にこういったパズルゲームでは(特に明示されてない限りは)この辺りはランダムになってるのが通例だと思うので、ちょっと卑怯な感じが否めません。せめて分かりやすく明示していて欲しかったところです。

ただ、練習モードはきちんとついていて、難しいレベルは練習モードで難易度を調整して遊ぶことが出来ます。例えば、玉が手元に来る速度を下げて考えたり狙いをつけるのにゆっくり時間が使えるようになったりします。そういう状態でレベル特有の配置や色玉のバランスに慣れてから本番に挑めるわけです。このあたりの気が利いてるゲームは助かりますね。

VRゲームらしさといえば自分で玉を投げるという部分くらいですが、このゲームは投球のコントロールが全てのトレードオフのベースにあるので、それだけでも十分VRらしさを感じられます。いろんなフォームで投げて最も安定するフォームを探すのは楽しい作業です。私はバスケのシュートのように膝を使って距離を測るフォームに落ち着きました。基本的には右手で全てのボールを投げて、左手は玉の一時保持(テトリスでいうHOLD)に使います。欲しい色を混ぜて手に入れるためのストックという意味でもHOLDを多用しますし、色を混ぜる操作を素早く行うためにも左手にHOLDしてしまうのが良いと判断しました。そもそも左手では右手と同じ精度で玉を投げられません。

というわけで、Rainbow Reactorの感想でした。あんまり有名ではないようですが、システムも斬新で遊びごたえも十分なのでオススメです。あと、それなりに良い運動になります。みなさんもVRで運動していい汗かきましょう。