kazasiki's blog

プログラミングとかVRゲームとか

私と、競馬と、美穂という女性について

私と競馬について

私の父は競馬を愛している。私が実家を出てからは実際には見ていないが、たぶん今でも気になるレースでは馬券を買っているだろう。ギャンブルに身を滅ぼず様な賭け方ではなく、1000円程度の慎ましい賭け事を楽しんでいた(筈だ)。競馬場には行かずに、家で携帯やパソコンから馬券を注文していた。それもあって、家でスポーツ新聞の競馬の面を開いてよく唸っていたし、テレビでレースを見ては時折リビングでわーわーと騒いでいた。

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私が小学生くらいの頃は父がよくゲームセンターに連れていってくれて、競馬のメダルゲームを遊んでいた。父いわく「あれが一番1円あたり長く遊べる」らしい。小さいバケツのようなメダル入れ一杯分くらいのメダルを買って、私と父で半分に分けてゲームを始める。私は(幼かったのもあって)馬券の種類すらよくわからないまま遊んでいたが、なんとなく楽しかった記憶がある。おそらくミニチュアの馬たちが競馬場を模した盤面を走っているのが良かったのだろう。実際はモーターで動いていたわけだが、子供の私にはそれで十分だった。

ルールもよくわかってないからすぐに私の分のメダルが尽きてしまうのだが、そういったときは父から少しメダル分けて貰って延命を施した。それを繰り返し、二人ともメダルが尽きたら、その日はもう家に帰るという具合だった。

美穂という女性について

小学生の頃の私の友人に、美穂という名前の年上の女性がいた。姉の同級生であり、また美穂の妹も私の同級生だったので偶然接点があったのだ。子供同士が仲良くしてたのもあって、授業参観か運動会かなんかで父親同士も話す機会があったらしく、そこで彼女の父親も競馬好きであることを知った。今考えると大した偶然だと思うが、当時の私は大人の男性はみんな競馬が好きなものだと思っていたのでそんなものかと思っていた。

ある日、父が晩酌しながら「ちょっと面白い話があって」と話をしてくれた、曰く「美穂という名前は実は競走馬であるミホシンザンにちなんでつけた」と美穂の父親が言っていたらしい。競馬に詳しくない読者に伝えておくと、ミホシンザンというのは大体1985〜1987年に活躍した競走馬で、1985年の皐月賞菊花賞に優勝し、中央競馬クラシック二冠を達成している。私にもこの凄さはよくわからないがとにかく凄い馬だそうだ。確かに、美穂は1987年生まれなので時期的には一致している。私の姉も同じ年度の生まれだが、私の父はミホシンザンがそこまで好きではなかったようだ。

もともと日本人の女性に美穂という名前は多い。日本の女性の名前ランキング(生まれ年別) を参照すると、1973~1984年でも7~10位にはたまに入っている。ただ、やはりミホシンザンの効果なのか1986年は2位、続く1987年は5位、さらに翌年の1988年は3位、1989年も3位である。その年代のタレントに中山美穂氏もいるので、その影響もあるかもしれないが、どちらにしても子供につける名前とはそういうものということだろう。

私の元同僚にも1987年生まれの美穂という名前の女性がいる。流石にあなたの名前は競走馬が由来ですかとは聞いてない。

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私の名前にも馬編が入っている。父は自身が競馬が好きだからお前の名前に馬編の漢字を入れたと豪語していた。私はまだ独身だが、もし今女の子を授かれば鈴香(すずか)と名付けるのだろうか。